妊活時の「タイミング法」の確率や次のステップへ踏み切る目安を解説します。

投稿: 更新:

こんにちは薬剤師の齊藤です。

排卵日予測検査薬などを使用して自身でタイミングを計っている場合

妊娠する確率はどのくらいなのか?」
どのくらいで受診した方がよいのか」

質問されることがあります。

自身で妊活を進めていくうえで、自身の妊娠する確率や実施すべき回数、その次のステップなどは知っておく必要があります。


セルフタイミング法の妊娠の確率は?何回目まで実施するのがおすすめ?

妊娠の確率は35歳あたりから急激に減少する傾向にあります。

妊活の仕方や取り組み方を決めるうえで一つの境目となる歳かもしれません。それを踏まえて、自身でタイミングを計り続けてもよい期間や次のステップはどんなものがあるのか見ていきましょう。

セルフタイミング法での年代別の妊娠確率は

「1回あたりの妊娠率」と「1年間避妊なしで実施した場合の確率」をまとめておきます。

1回あたりの妊娠率

1年間避妊しないで営みを行った場合の確率


データを少しかみ砕くと、

妊娠率は年齢の経過とともに減少している。
特に「1回あたりの妊娠率」は35歳あたりで減少幅が大きい。

1年間避妊しないで営みを実施した場合の確率が50%を下回るのは、おおよそ35歳から

と、読み取れます。

セルフタイミング法は最長でも12回を目安に

前世代平均のデータとなりますが、避妊をせずに営みを実施した場合の経時的妊娠率のデータを示しておきます。

初回妊娠率は約18%くらいです。

1年後約50%に対して、2年後は58-59%くらいとなり、自然妊娠率はおおよそ12か月くらいで頭打ちになります。

また、不妊治療のガイドライン等でも「避妊をしないで1年間たっても妊娠にいたらなった場合」が、不妊治療を開始する目安としていることから考えると、自身でのタイミング法も12回程度(約一年間)を目安に次のステップへ進めた方がよいと考えられます。

うまくいかないときは、次のステップへ



受診されていない方の次のステップとしては婦人科検査などがあります。

避妊せずに営みを行い1年たっても妊娠に至らない場合は、別の原因がある場合も想定されますので、一度婦人科検査等を受けることをお勧めします。

ただし、35歳を過ぎている場合は妊娠の確率や将来設計のことも考えると、半年くらいを目安に婦人科検査を受け、個別の指導を受ける方法に切り替えた方がよいと思います。

検査を受けてすぐに不妊治療というわけではなく、原因を探り、原因が分かればその治療を優先するための健診となります。顕著な原因がない場合は、医師と相談しながら今後の方針を決めていきます。

受診と並行してできること

受診してからも妊活で改善継続させた生活習慣は続けるようにしてください。

ここでやめてしまってはせっかく体調が整ってきているのにもとに戻ってしまいます。医師からも個別指導を受けると思いますので、それも踏まえ継続してください。

生活習慣や食事、運動を見直してみる

前にもお話しましたが、妊活は基礎体温を付けたり、タイミング計ったりすることのみで完結するわけではなく、中心はやはり生活習慣の改善にあります。
引き続き改善できる部分を探してみてください。

運動に関して2つ参考例を書いておきます。

運動をあまり改善できてない方はここから始めてみてください。


ウォーキングする癖をつける



定期的な運動は体調を整えるだけでなく、気分転換やストレス解消になるため、運動習慣をつけるようにしてみてください。

運動は、筋トレやジョギングなどの本格的なものではなくてよく、ウォーキングで構いません。ショッピングモール内を歩く、公園を歩く、都内であれば1駅分歩くなどで構いません。

あまり運動となじみのない方は、ウォーキングの時間を増やすことを考えてみてください。


YouTubeなどに上がっている自宅でできる体操、ストレッチ、ヨガなどやってみる



最近ではトレーナーに依頼しなくてもYouTubeなどで、運動に関する動画がたくさんあがっておりますので、動画に合わせて運動するでも構いません。


妊活を意識しすぎないことも大切

いろいろ試してみて息詰まってしまったら、一旦休息をとりましょう。
焦ってしまう気持ちはよくわかりますが、妊活をやめてみたら妊娠したと聞くこともあります。

妊活にばかり気を取られずに、休息とり気分転換することも頭の片隅に入れて降りてください。

まとめ



妊娠率といいますのはあくまでも確率での話にすぎません。

個人差が非常に大きいものですので、これを見て一喜一憂するのではなく、データを知ったうえでどうのようにして妊活を進めていこうか、取り組んでいこうか検討する材料としてください。


■参考資料
Human Reproduction, Vol.26, No.2 pp. 360–368, 2011
M.Sara Rosenthal.The Fertility Sourcebook.Third Edition

← 古い記事 新しい記事 →

※本ページに掲載されているコラムの情報については、薬剤師による助言や評価、意見等を掲載しております。
※当社内において掲載内容に不適切な表記がないか、あらかじめ確認を行っておりますが、医療及び健康管理上の事由により、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。皆様ご自身の判断にてお読みいただき、参考にして頂ければと思います。
※掲載されているコラムの情報は、執筆時点での情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。この場合、予告なしに変更する場合があります。
※読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任も負うものではありません。